2006年11月04日(土)
ウラキンシジミ・ウラゴマダラシジミの採卵
今日は、同好会でお世話になっている、まささんにご一緒頂き、ウラキン
シジミ、ウラゴマダラシジミの採卵に谷汲方面へ出掛けた。
天候は汗ばむくらいの秋晴れでとても気持ちが良かったが、私は、まささ
んに付いていくのが精一杯という状態で日頃の運動不足を痛感した。
山での途中休憩では、色々なゼフの採卵のコツ等を教えて頂き、お宅では、
たくさんの美しい標本を見せて頂いた。
私は撮影が主なのだが、同種の蝶の集合美を見て、標本をされている方の
気持ちがなんとなく、分かるような気がした。
お土産に夏型のアカボシゴマダラの成虫と幼虫3頭等を頂き帰宅した。
今日は、まささんに同行頂き本当に
楽しい1日を過ごすことが出来た。
【イボタの木に産卵されたウラゴマダラシジミの卵塊】
2006年07月30日(日)
オオイチモンジの幼虫
今年、最後のオオイチモンジの撮影(雌蝶)に高山に出掛けた。
朝、6時に起床し河原のドロノキを確かめながら、先月、雄蝶を撮影した
場所まで林道を登り雌蝶が飛翔するのを待った。しかし、8月も中旬にな
ると無理なのか?、天候は良く暑かったが、風が有り湿度が低く、条件が
悪かったのか?理由は分からないが、結局、姿を見る事ができなかった。
仕方がなく、先週、購入した望遠レンズの性能(エクステンダーを装着し
て合成焦点距離1280mm)を確かめようと、先月、オオイチの雌蝶が
産卵していた20m程のドロノキの撮影を行った。
帰宅して撮影した写真を見てみると非常に分かりづらいのだが、オオイチ
の幼虫が写っていた。さすがに幼虫となると、いかに1280mmとは言
え数mmの幼虫を鮮明に撮影するのは無理のようだ。
【ドロノキの葉の中脈先端に止まるオオイチモンジの幼虫】
コヒオドシの生態写真の撮影に成功
30日(日)、先週の悔しい思いをはらすために高山市を訪づれた。
狙いは、勿論、コヒオドシとオオイチモンジの雌蝶の撮影である。
遅い梅雨明けの今日は日差しがあるものの、風があり比較的過ごしやすい
天候となった。7時頃からずっと、昨年はコヒオドシ、今年はオオイチの
雌蝶を見つけた場所で、彼らが現れるのをじっと待った。10時頃になる
とコムラサキやエルタテハなどが、吸水行動をとり始めたが、コヒオドシ
は現れず。仕方がなく、エルタテハとコムラサキと戯れながら彼らの撮影
を行った。11時頃、もうそろそろ、コヒオドシも現れるはずっとヒヨド
リ花に目をやると、数頭のコヒオドシが..早速、撮り始め20数枚の撮
影を完了した。あとは、オオイチモンジの雌蝶...しかし、待てど暮せど
雌蝶は降りてこず。2~3頭の雌蝶が20m程のドロノキの高所を旋回して
いるのに...なんとも悔しい思いで帰宅した。
【やっと撮影することが出来たたコヒオドシ】
【コヒオドシの撮影の合間に撮ったコムラサキ(上)とエルタテハ(下)】
2006年07月22日(土)
コヒオドシの生態写真撮影に再挑戦
昨年、撮影できなかったコヒオドシの生態写真の撮影とオオイチモンジの雌蝶の
撮影に高山市を訪れた。今日は8時くらいから朝日が差し蝶の撮影には申し分
ない天候となった。15日にオオイチモンジの雌蝶を目撃した工事現場のコンク
リートの塊に染みこんだ水を吸水する所を撮影をしようと考えていたが、工事が
遅れているらしく土曜日というのに、工事が始まり、とても、近づける状況では
なかった。仕方がなくドロノキが沢山自生している場所に移動。そこで、獣糞に
群がるコムラサキやオオイチモンジの雄を見つけ、翅裏の撮影を先日はできてい
なかったので、撮影した。コヒオドシは、発生が遅れているのか見かける事がな
く変わりに、ヒオドシチョウの新鮮な個体を見つけ撮影した。帰る途中、ウラゴ
マダラシジミの綺麗な個体を見つけたので、撮影。コヒオドシやオオイチモンジ
の雌蝶の生態写真は来週末に再々挑戦するつもりで、帰宅した。
【今年羽化したヒオドシチョウ】
【格調高い色合いのオオイチモンジ(雄)の翅裏】
【ウラゴマダラシジミの翅裏(翅表も綺麗だったが撮影できず残念)】
2006年07月15日(土)
オオイチモンジの撮影ついに成功(2)
オオイチモンジ撮影の2日目。激しい雨が降ったり、曇ったりとやはり天気が悪
い。それでも、時折、太陽が顔を出すので、前日のような撮影チャンスを期待し
て登山道をオオイチの食樹であるドロノキを眺めながら登り始めた。
50分程、登った場所にあるドロノキに抜け殻ではあったが、オオイチの蛹を見
つけた。蛹や幼虫は6月から探していたのに..でも、これで産卵場所のポイン
トが見つけられたので、満足だ。1時間程で、昨日、オオイチを撮影した場所に
9時頃に到着し、11時頃まで粘ってみた。
しかし、一向に天候が良くならないので、コヒオドシの撮影ポイントを探しなが
ら下山した。途中、ヒヨドリバナに再び、オオイチを見つけ撮影。
その後、オオイチの雌蝶が吸水しているところを見つけたが、工事車のお陰で、
チャンスを逃し撮影出来ず、ドロノキの高所を雄大に飛翔する雌蝶を撮影した
が、さすがに200mm望遠レンズででは、鮮明な絵を撮ることは難しかった。
来週末には、オオイチの雌蝶、コヒオドシの生体写真撮影に再挑戦しようと考え
ながら、帰宅の途についた。
【オオイチモンジの蛹(抜け殻)】
【ヒヨドリバナを吸蜜?するオオイチモンジ】
【ドロノキに産卵するオオイチモンジの雌】
2006年07月14日(金)
オオイチモンジの撮影ついに成功(1)
7月14日・15日の2日間を掛けオオイチモンジの撮影に出掛けた。
第1日目の14日は梅雨時期ということもあって曇り空、9時~12時頃まで雨が
降ったり、止んだりと蝶の撮影には難しい天候であった。
それでも、いかにも、オオイチモンジが飛翔しそうな山肌を見つけ、その辺りをオ
オイチ、オオイチと念仏を唱えながら、ウロウロと歩いていた。12時近くになり、
僅かながら、日差しがあり、オオイチよ出てきてくれ~っと叫びながら、ふと山肌
をみると、2頭の大きなイチモンジチョウが戯れている。自分の目の前を横切った
瞬間、後翅外縁の魅力的な青黒い地色が目に入った。”おお~、オオイチモンジ
だ!!”と叫びながら、カメラと捕虫網を準備した。
ところが、当のオオイチモンジがどこかへ行ってしまった。どこへ行ったんだ??
辺りを見まわし、着ていたレインウェアに何か黒いものがいることに気が着いた。
ふと、見てみると、なんと、レインウェアについた雨水をオオイチが吸水している。
カメラか捕中網か。。。迷ったが、捕虫網を掴み、初めてのオオイチをゲットした。
その後、直ぐにもう1頭もレインウェアにつかまった。今度はカメラを..っとカメラ
を手にした途端に逃げてしまったが、コンクリートに染みこんだ水を吸水している
シーンをなんとか、撮影した。
【後翅外縁の青色が美しいオオイチモンジ(北国の帝王の名に納得!)】
【雄大に滑空するオオイチモンジ】
2006年06月03日(土)
オオイチモンジの幼虫探索
オオイチモンジの幼虫探索に高山方面へ出掛けた。2日(金)の21時10分
に自宅を出発し目的地に0時に到着。車中で一泊し翌日の3日(土)は快晴だ
った。6時に起床し河原沿いのドロノキを丹念に見ながら2時間ほどかけて林
道を登った。
途中、数ヶ所に雪渓が残っており、昨年の雪の多さを物語っていた。昨年、オ
オイチモンジを採取された方から頂いた情報からポイントを絞り探しまわった
が、やはり、背丈ほどの位置を探しただけでは無理なようで、結局見つける事
はできなかった。下山の途中、1本のドロノキでコムラサキの幼虫、越冬後の
キベリタテハ、クジャクチョウ、コヒオドシ(残念ながら生体写真は撮れず)
とアサギマダラを確認することができた。
オオイチモンジの幼虫探索は月末にも再挑戦してみようと考えてはいるが、余
程、運がないと難しいかも知れない。
2006年05月04日(木)
エゾミドリシジミの幼虫
29日は河川敷の蝶探索だったので、今日は以前、オナガアゲハ、アオバセセリ
などを見つけた春日村の押又谷を訪れた。押又谷には、ミズナラ、コナラ、クヌ
ギ、サクラ、
アカガシ等、ゼフィルス類の食樹が沢山自生している。新緑を楽し
みながら運動不足を解消しようと林道を登っていると、大きなミズナラの木に出
くわし、なにげなく、食跡のある新葉を見る。なんと、2頭のエゾミドリシジミ
の幼虫が葉を美味しそうに食べている。野外で初めて見るゼフィルスの幼虫を目
の当たりにして思わず感動してしまった。見つけた幼虫は飼育することとし、枝
を少し折りタッパーに入れに自宅へ持ち帰ることにした。その後、越冬後のルリ
タテハを見つけ、撮影を試みたが、すぐに逃げられてしまい、撮影はできなかっ
た。自宅に帰り、エゾミドリシジミの幼虫を自宅庭のカシワにつけ、持ちかえっ
た枝を捨てようと思いながら芽の辺りを良く見てみるとなんと、卵が2つくっ付
いている。危うく捨ててしまうところだった。
今日は成蝶を撮影することはできなかったが、成果としては、まあまあの1日で
あった。
2006年04月29日(土)
コムラサキの幼虫
ゴールデンウィークの初日。海津郡の木曽川背割堤へ久しぶりの蝶の探索に訪
れた。目的はコムラサキの幼虫。一昨年に背割堤で幼虫を見つけ自宅で飼育し
たものの雌蝶
が1頭も羽化しなかった。そこで、再度飼育に挑戦しようと考え
て訪れたのだが、以前に見つけた場所にはおらず、結局、目的は果たせなかっ
た。しかし、堤には菜の花や桜が咲き乱れジャコウアゲハ、ツマキチョウなど
の蝶が歓迎してくれた。この日は、最高気温が28度と暑い日になったが、日
陰は過ごしやすくツマキチョウ、ジャコウアゲハの撮影を終えてからは、日陰
で新緑を眺めながらコーヒーを飲み休息をとってから帰宅の途についた。
2006年04月09日(日)
ギフチョウ
桜の花も満開となり、公園や河川敷等は花見客でどこも混雑していたが、それを
尻目に今日はギフチョウの撮影に高富方面へ出掛けた。9時
少し まわったとこ
ろで、現地に
着いたが、天候は良いものの風が強く肌 寒い。当然、ギフチョウ
もいない。毎年、観察できる場所ではあるが、こんなんじゃ~見れないかも~っ
と思いながら辺りに咲くカタクリの花を撮影しながら、しばらく待ってみた。
1時間程待ったであろうか。風も止み、
暖かくなってきたな~と思いながら足も
とに目をやると日溜りに翅を暖めるギフチョウがいるではないか。’お~今年初
めてのギフチョウだ’と思わず独り言を言いながら1枚目のシャッターを切った。
その後、気温
が上昇するにつれ、5~6頭のギフチョウが舞い始め、なんとか、
カタクリの花に止まったギフチョウを撮影しようと頑張った。結局、
満足する撮
影はできなかったが、フワフワ舞うギフチョウに囲まれとてものどかな時間を過
ごせた。
2006年03月23日(木)
ギフチョウの蛹
今日はリフレッシュ休暇の2日目。朝方は曇っていたが、途中から青空も見え
始めたので、次男と一緒にギフチョウの蛹を探しにいつもの里山に出掛けた。
9時30分頃、現地についたが、空はすっきり晴れ上がり、蛹探しには、まず
まずの天候となった。早速、山に入りカンアオイを探した。まだ、早いせいか、
カンアオイは芽吹き始めた所ではあったが、次男も蛹探しを手伝ってくれた。
しかし、蛹を見つけることは難しく結局見つける事はできなかった。昼頃にな
ると気温も上がり始め、テングチョウやヒオドシチョウが姿を見せてくれた。
テングチョウ、ショウジョウバカマを撮影後、休耕田の一面に見事(というか
気持ち悪いくらいに)ツクシが生えている場所を見つけ撮影し、デュエルモン
スタ
ーズカードを買うことを条件に着いてきた次男にカードを買い帰宅の途に
ついた。
2006年03月22日(水)
ベニシジミの幼虫
毎年、6日間貰えるリフレッシュ休暇。今まで、まともに取得したことはなかっ
た。今年度は昨年のお盆に3日間を既に取得し、年度末を迎えた。残りの3日間
の休暇を22日~24日に運良く取得することができ、21日から6日間の連休
とした。連休2日目の今日、曇りがちの1日ではあったが、のんびり、自宅周辺
でベニシジミの幼虫でも探そうと散歩に出た。しかし、土手や堤防、道端に生え
ているスイバ、ギシギシを丹念に探したのだが、いっこうに見つからない。身近
にベニシジミの成虫を見ることが出来るのに、どうして幼虫を見つけることがで
きないのだろう。
半ば諦めの境地で自宅のすぐ西にある空き地のスイバを探してみた。幸運にも
背線とふちどりが若干紅色を帯びた終齢幼虫を1頭、若齢幼虫を1頭の計2頭の
ベニシジミの幼虫を見つけた。3月下旬を向かえても、まだ、寒い日が続いてい
るが、春は着実に近づいているようだ。
2006年03月12日(日)
オオムラサキの越冬幼虫(2)
啓蟄も過ぎ、梅の花も満開、随分、春めいてきた。先週のリベンジということで、
今日は美濃加茂の里山を訪れた。
先週とは違い、今にも雨粒が落ちてきそうな
天候だったが、いつものエノキの根元の枯葉をめくるとすぐに、オオムラサキの
越冬幼虫が見つかった。この1本で6頭の幼虫をゲットし、別のエノキで2頭、
合計8頭の幼虫を採取できた。
昨年の暮れに購入したCannon
20Dで幼虫を撮影したが、コンデジとは
違い、満足のいく写真を撮影できなかったが、バシバシ撮っていい写真が撮れる
ようにしなければと考えながら帰宅の途についた。
2006年03月05日(日)
オオムラサキの越冬幼虫(1)
今年初めての野外観察に谷汲までオオムラサキの越冬幼虫を探しに出掛けた。
天候は快晴であったものの林道には残雪があり、目的のエノキの大木まで辿り
つくのには苦労した。ようやく、目的地に到着し少し休憩した後、根元の枯葉
を調べるが幼虫は1頭も見つからず、ゴマダラチョウの幼虫すら見つからない。
毎年、この地を訪れ7~10頭ほどの幼虫を見つけることができるのだが、今
年は如何した事だろう。毎年、自宅で飼育し必ず同じ山に放しているのに..
何故っと考えながら、仕方なく、別のエノキを探しながら下山した。下山の途
中、越冬後のテングチョウを発見。翅も特に擦れたところもなく元気の良い雌
蝶であった。オオムラサキの越冬幼虫を採ることができず残念ではあったが、
里山の山肌には既にショウジョウバカマが咲き初めており、春の息吹を感じる
気持ちの良い1日であった。