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2006年07月30日(日)
オオイチモンジの幼虫
今年、最後のオオイチモンジの撮影(雌蝶)に高山に出掛けた。
朝、6時に起床し河原のドロノキを確かめながら、先月、雄蝶を撮影した
場所まで林道を登り雌蝶が飛翔するのを待った。しかし、8月も中旬にな
ると無理なのか?、天候は良く暑かったが、風が有り湿度が低く、条件が
悪かったのか?理由は分からないが、結局、姿を見る事ができなかった。
仕方がなく、先週、購入した望遠レンズの性能(エクステンダーを装着し
て合成焦点距離1280mm)を確かめようと、先月、オオイチの雌蝶が
産卵していた20m程のドロノキの撮影を行った。
帰宅して撮影した写真を見てみると非常に分かりづらいのだが、オオイチ
の幼虫が写っていた。さすがに幼虫となると、いかに1280mmとは言
え数mmの幼虫を鮮明に撮影するのは無理のようだ。
【ドロノキの葉の中脈先端に止まるオオイチモンジの幼虫】
コヒオドシの生態写真の撮影に成功
30日(日)、先週の悔しい思いをはらすために高山市を訪づれた。
狙いは、勿論、コヒオドシとオオイチモンジの雌蝶の撮影である。
遅い梅雨明けの今日は日差しがあるものの、風があり比較的過ごしやすい
天候となった。7時頃からずっと、昨年はコヒオドシ、今年はオオイチの
雌蝶を見つけた場所で、彼らが現れるのをじっと待った。10時頃になる
とコムラサキやエルタテハなどが、吸水行動をとり始めたが、コヒオドシ
は現れず。仕方がなく、エルタテハとコムラサキと戯れながら彼らの撮影
を行った。11時頃、もうそろそろ、コヒオドシも現れるはずっとヒヨド
リ花に目をやると、数頭のコヒオドシが..早速、撮り始め20数枚の撮
影を完了した。あとは、オオイチモンジの雌蝶...しかし、待てど暮せど
雌蝶は降りてこず。2~3頭の雌蝶が20m程のドロノキの高所を旋回して
いるのに...なんとも悔しい思いで帰宅した。
【やっと撮影することが出来たたコヒオドシ】
【コヒオドシの撮影の合間に撮ったコムラサキ(上)とエルタテハ(下)】
2006年07月22日(土)
コヒオドシの生態写真撮影に再挑戦
昨年、撮影できなかったコヒオドシの生態写真の撮影とオオイチモンジの雌蝶の
撮影に高山市を訪れた。今日は8時くらいから朝日が差し蝶の撮影には申し分
ない天候となった。15日にオオイチモンジの雌蝶を目撃した工事現場のコンク
リートの塊に染みこんだ水を吸水する所を撮影をしようと考えていたが、工事が
遅れているらしく土曜日というのに、工事が始まり、とても、近づける状況では
なかった。仕方がなくドロノキが沢山自生している場所に移動。そこで、獣糞に
群がるコムラサキやオオイチモンジの雄を見つけ、翅裏の撮影を先日はできてい
なかったので、撮影した。コヒオドシは、発生が遅れているのか見かける事がな
く変わりに、ヒオドシチョウの新鮮な個体を見つけ撮影した。帰る途中、ウラゴ
マダラシジミの綺麗な個体を見つけたので、撮影。コヒオドシやオオイチモンジ
の雌蝶の生態写真は来週末に再々挑戦するつもりで、帰宅した。
【今年羽化したヒオドシチョウ】
【格調高い色合いのオオイチモンジ(雄)の翅裏】
【ウラゴマダラシジミの翅裏(翅表も綺麗だったが撮影できず残念)】
2006年07月15日(土)
オオイチモンジの撮影ついに成功(2)
オオイチモンジ撮影の2日目。激しい雨が降ったり、曇ったりとやはり天気が悪
い。それでも、時折、太陽が顔を出すので、前日のような撮影チャンスを期待し
て登山道をオオイチの食樹であるドロノキを眺めながら登り始めた。
50分程、登った場所にあるドロノキに抜け殻ではあったが、オオイチの蛹を見
つけた。蛹や幼虫は6月から探していたのに..でも、これで産卵場所のポイン
トが見つけられたので、満足だ。1時間程で、昨日、オオイチを撮影した場所に
9時頃に到着し、11時頃まで粘ってみた。
しかし、一向に天候が良くならないので、コヒオドシの撮影ポイントを探しなが
ら下山した。途中、ヒヨドリバナに再び、オオイチを見つけ撮影。
その後、オオイチの雌蝶が吸水しているところを見つけたが、工事車のお陰で、
チャンスを逃し撮影出来ず、ドロノキの高所を雄大に飛翔する雌蝶を撮影した
が、さすがに200mm望遠レンズででは、鮮明な絵を撮ることは難しかった。
来週末には、オオイチの雌蝶、コヒオドシの生体写真撮影に再挑戦しようと考え
ながら、帰宅の途についた。
【オオイチモンジの蛹(抜け殻)】
【ヒヨドリバナを吸蜜?するオオイチモンジ】
【ドロノキに産卵するオオイチモンジの雌】
2006年07月14日(金)
オオイチモンジの撮影ついに成功(1)
7月14日・15日の2日間を掛けオオイチモンジの撮影に出掛けた。
第1日目の14日は梅雨時期ということもあって曇り空、9時~12時頃まで雨が
降ったり、止んだりと蝶の撮影には難しい天候であった。
それでも、いかにも、オオイチモンジが飛翔しそうな山肌を見つけ、その辺りをオ
オイチ、オオイチと念仏を唱えながら、ウロウロと歩いていた。12時近くになり、
僅かながら、日差しがあり、オオイチよ出てきてくれ~っと叫びながら、ふと山肌
をみると、2頭の大きなイチモンジチョウが戯れている。自分の目の前を横切った
瞬間、後翅外縁の魅力的な青黒い地色が目に入った。”おお~、オオイチモンジ
だ!!”と叫びながら、カメラと捕虫網を準備した。
ところが、当のオオイチモンジがどこかへ行ってしまった。どこへ行ったんだ??
辺りを見まわし、着ていたレインウェアに何か黒いものがいることに気が着いた。
ふと、見てみると、なんと、レインウェアについた雨水をオオイチが吸水している。
カメラか捕中網か。。。迷ったが、捕虫網を掴み、初めてのオオイチをゲットした。
その後、直ぐにもう1頭もレインウェアにつかまった。今度はカメラを..っとカメラ
を手にした途端に逃げてしまったが、コンクリートに染みこんだ水を吸水している
シーンをなんとか、撮影した。
【後翅外縁の青色が美しいオオイチモンジ(北国の帝王の名に納得!)】
【雄大に滑空するオオイチモンジ】