去年は1週間遅く、観察することが出来なかったチャマダラセセリの撮影に出かけた。
現地ではチャマダラセセリをカメラに収めようと数人の方が既におられ、その方達と会話を
しながら飛び立つのを待った。
11時近くになっても、ヤマキチョウの♂を数頭、観察できたのみであったので、別のポイ
ントに移動した。
移動した場所でミツバツチグリの撮影をしていると・・
蚊細い声で私を呼ぶ、杖をついたおばあさんが。。。。
どうされたのかとお尋ねすると生ごみを捨てるために自宅と川を挟んである畑(畦が斜面に
なっている)に行ったのだが、途中で疲れてしまい橋(ガードレール2枚で作られた)を怖
くて渡ることができず、自宅に戻れなくなった為、手を引いてもらいたいとの事であった。
私は、おばあさんの体をしっかり支えながら手を握り、励ましながら自宅まで介添えさせて
頂いた。おばあさんから、涙を流しながら命拾いしたとお礼を言われ、その表情を見ている
内に今年82歳になる母と重なり、私も何故か涙が。。。。
お礼にと畑で取れた大きい沢山のジャガイモを手渡しで頂いたので丁寧にお礼を申し上げ、
山奥で一人暮らしされているおばあさんを心配しながら帰宅の途についた。
スエさん、どうぞ、いつまでもお元気で!!(履いておられた長靴からスエさんと言うお
名前のおばあさんだった)
今回は残念ながらチャマダラセセリの撮影は叶えられなかったが、この5月中には無事に
カメラに収めようと思う。
【キジムシロ】
【ミツバツチグリ】