ユキザサ Smilacina japonica



ユキザサ
(高山市 2003.5.18)

山地の林のなかに生える多年草。根茎は肉質で径4〜7mm。茎は直立し、上部は斜上して20〜70cmになる。葉は上半部に2列になって互生し、卵上長楕円形または広楕円形で長さ6〜15cm、幅2〜5cmであり、基部はまるく、両面とくに裏面に粗毛が生えている。茎の先の円錐花序に白い小さな花をつける。花序と花柄には毛が多い。花は両性花。花被片6個は長楕円形で長さ3〜4mmあり、平らに開く。雄しべは6個あり、花被片より短い。雌しべの柱頭はまるいか、わずかに浅く3つに裂ける。液果は球形で、径5〜7mmあり、赤く熟す。和名は雪笹で、白い花を雪に、葉をササにたとえたものである。
花期:5〜7月、生育地:山地

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社