ウスユキソウ Leontopodium japonicum



ウスユキソウ
(長野県)

低山帯の乾いた草原や岩礫地などに生える多年草。”レオントポディウム”の仲間ではもっとも低地に生えている。全体に灰白色の綿毛が生え、薄雪をかぶったように見えるのでウスユキソウの名がつけられた。植物の雅名のひとつに数えられている。茎は細長くそう生し、薄く綿毛をかぶり、25〜60cm。葉は4〜5cmの披針形または狭長楕円形で切れ込みはない。表面は緑色だが裏面は綿毛が密生して灰白色。夏から秋にかけて茎の先に白色の綿毛の生えた苞葉が数個つき、放射状に並んで花びらのように見える。この苞葉内に、白い小さな頭花が数個かたまって咲く。総苞にも白い綿毛が生えている。頭花によって雌花の多いものと雄花の多いものとがある。
花期:7〜8月、生育地:山地

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社