ツルアリドオシ Mitchella undulata



ツルアリドオシ
(籾糠山 2021.7.22)



ツルアリドオシ
(籾糠山 2021.7.22)

アカネ科ツルアリドオシ属の地面を這う常緑蔓性多年草茎はその断面が円形で、無毛、長さは10〜40cmになる。完全に這うか垂れ、地表を離れて上向きに伸びることはまずない。茎の節からは根を出す。葉は対生し、ごく小さな托葉がある。葉は卵形で長さ0.8〜1.5cm、幅は0.4〜1.2cm、長さ2〜5mmの葉柄がある。葉身は深緑でつやがあり、厚くて毛が無く、卵形で先端は短く尖り、基部は丸い。また、辺縁はやや波打っている。

枝先に長さ5mmほどの花茎を出し、その先に花をつける。花は必ず2個着き、それぞれの花の基部にある子房は互いに合着している。花冠は白色で漏斗状になって長さ10mm、先端は4裂し、裂片は大きく開いて径8mm。裂片の内側には毛がある。雄蘂は4個あり、花冠内側から出て、開いた部分の葯が覗く。果実は熟すと赤くなり、丸くて径8mm。果実は合着した二つの子房がまとまった形で膨らんだもので、左右2個の花の萼の痕が表面に残る。和名は葉や花などがアリドオシに似ていることに由来する。

花期:6〜7月 生育地:高山、深山、山地

参考文献:『牧野 新日本植物圖鑑』図鑑の北陸館 牧野富太郎
       『日本の野生植物 草本V合弁花類』平凡社 佐竹義輔他
『日本の高山植物』山と渓谷社 豊国秀夫
      『原色日本植物図鑑 草本編(T)』(改訂版)保育社
『朝日百科 植物の世界2』朝日新聞社