スズムシソウ Liparis makinoana



スズムシソウ
(山梨県南都留郡西桂町 倉見山 2017.5.1)

山地の林下に生える。偽球茎は球状。葉は広楕円形で長さ6〜12cm、先はとがる。基部は鞘状で、2枚の葉が互いに抱きあう。葉脈の間に横脈が浮きでる。花茎は高さ10〜20cmになり、淡暗紫色で径3cmの花が10個ほどつく。萼片と側花弁はともに細く、長さ約1〜1.5cmで管状に巻く。唇弁は倒卵形で長さ約1.5cm、幅約1cm。和名は唇弁をスズムシの羽根に見立てたもの。
花期:4〜6月 生育地:山地

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社