ルリトラノオ Pseudolysimachion subsessile



ルリトラノオ
(伊吹山 2003. 8.10)

山地の日当たりのよい草地に生える多年草。茎は直立し、高さ1mほどになる。葉は対生し、基部は円形でほとんど柄がなく、卵形で先がとがり、長さ5〜12cm、幅2.5〜4.5cm、ふちに多くの鋸歯がある。茎の先に総状花序に多数の青紫色の花をつける。花径約7mm。花冠は短い筒部があり、先が4深裂し、裂片は広卵形。雄しべは2個で花冠から長く突きでる。刮ハは長さ3mmの扁球形。1本の茎から茎が分岐して多数の花を咲かせるものがある。和名は瑠璃色をした虎の尾に似た花であることによる。観賞用として花壇などでも栽培されている。
花期:7〜8月、生育地:山地(揖斐川町と伊吹山の山頂部の草地に自生する特産種)

参考文献:
 「日本の野生植物−草本(3)」平凡社 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫
「伊吹山の植物」幻冬舎ルネッサンス 大川勝コ
「鈴鹿・伊吹山」山と渓谷社<花の山旅> 金丸勝実
「伊吹山案内」 ナカニシヤ出版 草川啓三