オニシモツケ Filipendula kamtschatica



オニシモツケ
(高山市 2003.8.1)

深山の沢沿いなどに生える多年草。北海道や東北の多雪地では高さ2mに達し、群生する。和名の鬼シモツケは、このように大形になることによる。葉は茎に数枚が互生し、頂小葉がとくに大きい。数対の側小葉は掌状に5裂し、裂片は鋭くとがり、ふちにはあらい切れ込みと重鋸歯がある。托葉は基部が耳状となって茎を抱く。花序は散房状で短い毛が密生する。花は径6〜8mmで、白色またはやや紅色を帯びる。花弁は5個ある。
花期:6〜8月、生育地:深山

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社