ムラサキケマン Corydalis incisa



ムラサキケマン
(谷汲村 2003.4. 6)

平地や山麓の日陰の、やや湿ったところに生える越年草。和名は紫華鬘で、華鬘は仏殿の欄間などの装飾具のこと。全体がやわらかく、傷つけるとやや悪臭がある。茎は高さ20〜50cm。葉は2〜3回羽状にこまかく裂け、裂片はさらに深く切れ込む。花は紅紫色、ときに白色。長さ1.2〜1.8cmの筒状で先は唇形となり、茎の上部にびっしりと総状につく。刮ハは線状長楕円形で吊り下がる。
花期:4〜6月、生育地:山野

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社