クサイチゴ Rubus hirsutus



クサイチゴ
(美山町 2003.4.29)

高さ40cmほどの半常緑低木。茎や葉に腺毛と刺がある。葉は羽状複葉で小葉は3〜5枚、卵形、両面に毛が密生する。新枝の先に径3.5cmの白色の5弁花を1〜2個開く。集合果は球形で赤色に熟し、食べられる。本州、四国、九州に広く分布し、中国、朝鮮にもみられる。中国では全草を消熱、解毒用に薬用とする。名は、キイチゴ属植物で、草に似た形状を示すことによるという。低山地、丘陵、平野のおもに人家近くの向陽地に生育し、地下茎で盛んに繁殖。果実が黄色のキミノクサイチゴがまれにみられる。中国語の草苺はオランダイチゴ(一般にイチゴと称して食用とする)のことである。
花期:4〜5月、生育地:山地、丘陵

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社