キンシバイ Hypericum patulum


キンシバイ
(久瀬村 2003.6.22)

半常緑低木。高さ1mになる。樹皮は褐色で縦に裂けてはげる。葉は無柄で対生し、卵状長楕円形、長さ2〜4cmで両面に毛がなく、全縁。冬でも葉の一部が残り、葉には透明な油を含んだ点がまばらにある。やや垂れた小枝の先に径3cmの黄色花が2〜3個、集散花序になって開く。花弁はほぼ円形で5枚あり、雄しべは多数で5群に分かれ、花糸は黄色で花弁より短く、花柱は5本ある。果実は卵形、長さ1cmの刮ハで、9〜10月に褐色に熟して5裂する。中国中南部原産で、日本へは1760年(宝暦10)に渡来した。ウメの花に似て、金糸のような雄しべがあることから、中国では金糸梅とよんでおり、和名もこれに基づく。葉は対生、卵状長楕円形、長さ2〜4cm、全縁、葉を透かすと腺点が散在する
花期:6〜7月、生育地:庭園、公園

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社