イワウチワ Shortia uniflora



イワウチワ
(谷汲村 2003.4. 6)




イワウチワ
(御在所岳 2017.4.15)

山地の岩場などに生える多年草。地をはう細い茎の先に群生する葉は革質、広円形または円形で先がへこむ。春、葉の腋(わき)から花柄を伸ばし紅紫色の1花をつける。花は鐘形で5裂し、裂片はさらに細かく裂ける。5本の雄しべと5個の仮雄蕊(かゆうずい)がある。山地の暗い所に生え、本州にのみ分布する。近縁のリュウキュウイワウチワは奄美(あまみ)大島以南、台湾に分布し、花が白色である。この属にはほかに北アメリカ、中国に1種ずつ分布する。
花期:4〜5月、生育地:山地

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社