フタバアオイ Asarum caulescens Maxim



フタバアイオ
(山県市 2000.4.29)

山地の林下に生える多年草。茎は地をはってのび先端に葉を2枚対生状につける。和名の二葉葵はアオイに似た葉が2枚つくことによる。葉は薄く、長さ4〜8cmの卵心形で先はとがり、基部は深い心形。両面に白い短毛がある。花は葉柄の基部に1個つき、紫褐色で径約1.5cm。萼は筒形で先は三角状に3裂し、外側に強くそり返る。賀茂神社の葵祭りに用いられたので加茂葵とも呼ぶ。徳川家の紋所も本種の葉を組み合わせたもの。
花期:3〜5月、生育地:山地

参考文献:「山渓カラー名鑑 日本の野草」山と渓谷社
               「葉でわかる樹木」625種の検索 馬場多久男 信濃毎日新聞社