ヤマキマダラヒカゲ Neope niphonica

コンクリートに染みた雨水を吸汁するヤマキマダラヒカゲ
(高山市 2013.7.26)



笹の葉にとまるヤマキマダラヒカゲ
(飛騨市 2013.7.20)


形 態 前翅長27〜37mm。サトキマダラヒカゲとの違いは、後翅裏面基部の3つの紋がくの字に並ぶこと。裏面の地色は暗く、後翅の尾頭から2番目の眼状紋は大きく楕円形。
出現期 寒冷地では年1回になる。7〜8月に見られる一般に年2回、春型は5〜6月、夏型は8〜9月に発生する。蛹で越冬する。
生 態 サトキマダラヒカゲよりも山地性。ミズナラなどの樹液に集まり、獣糞で吸汁する。訪花性はあまりない。
食 草 タケ科のアズマネザサ、チシマザサなどのササ属。
幼 虫 体長50mm。頭部の突起が長く、胴体は細長い。
撮影手記 ヤマキマダラヒカゲは山の林道沿いに必ずといって良いほど現れるため、見かけても撮影する気にならなかったが、撮影種を増やすために撮影を試みた。サトキマダラヒカゲとの違いがもっと明確に出ている個体を探して次回は撮影したいと思う。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社