ヤエヤマムラサキ Hypolimnas anomala

羽化したばかりのヤエヤマムラサキ♀
(沖縄県石垣島名蔵 2006.9.26)

翅表の青紫色が美しいヤエヤマムラサキ
(石垣島名蔵 2006.9.26)

ヤエヤマムラサキの蛹
(石垣島名蔵 2006.9.26)


形 態 前翅長35〜46mm。♂の翅表が茶褐色、♀は青紫色の金属光沢をもつ。裏面は茶褐色。リュウキュウムラサキに似るが、本種は翅型が細長く、前翅表の翅頂に白色斑(欠く場合もある)、翅表の亜外縁に小白点をもつ。
出現期 台風などによって運ばれ、6〜10月に記録が多い。八重山地方では2〜3月にも少数見られる年がある。年によって個体数の変動が著しく、定着しない。
生 態 林縁、渓流沿いで見られ、♂は占有行動をとる。飛び方はマダラチョウ科のように、ふわふわとゆったりしているが、驚くと素早く飛び去る。タチアワユキセンダングサ、リュウキュウヒヨドリバナなどで吸蜜する。♀は食樹の葉裏にとまって産卵、数百個の卵塊をつくる。孵化後まで葉裏にじっとしている。
食 草 イラクサ科のオオイワガネ。カラムシにも産卵するが、成長しないで死ぬことがある。
幼 虫 体長50mm。頭部は橙褐色、1対の黒い突起がある。胴部は黒褐色。橙黄色の棘をたくさんもつ。
撮影手記 飼育初挑戦の昨年は、飼育容器を過湿ぎみにしてしまい、幼虫を死亡させてしまいましたが、2度目のチャレンジでなんとか、無事に成虫まで飼育することができました。他のタテハチョウと違い、美しい翅をもつのは♂ではなく。♀ですが、なんとも、美しい青紫の光沢のある翅にはうっとりしてしまします。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社