ウスイロオナガシジミ Antigius butleri

ミズナラの葉に止まるウスイロオナガシジミ♀
(岐阜県大野郡白川村 2020.8. 7)

 

ミズナラの葉裏に止まるウスイロオナガシジミ♂
(岐阜県大野郡白川村 2020.8. 7)


形 態 前翅長12〜18mm。オナガシジミとよく似るが、前翅裏面の中央部にある黒斑がつながり、線条になる。基部の黒斑はオナガシジミより小さい。
出現期 年1回、6月中旬から羽化を始め山地では7〜8月に見られる。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 落葉広葉樹林に棲み、とくにカシワ・ミズナラ林に多い。日中はクリ、ノリウツギなどで吸密する。朝と夕方にさかんに飛び回る。
食 樹 ブナ科のミズナラ、カシワ、ナラガシワなど。
幼 虫 体長16mm。黄緑色で、背面中央が高い。褐色の縦縞があり、長毛が生える。。
撮影手記 クロヒカゲモドキの採収記録のある白川村へ出かけた。6時少し過ぎに現地に着き、それらしい草地や樹木を叩きながら探したが見つけられず、諦めかけていたところに、ウスイロオナガシジミが数頭ミズナラ林から飛び出してきて葉の上に止まってくれたので、逃げられないように慎重に撮影し何とか満足のいく写真を撮ることができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社