ウスイロヒョウモンモドキ Melitaea diamina

ウスイロヒョウモンモドキ
(岡山県 2016.6.4)


形 態 前翅長20〜26mm。後翅裏面の地色は黄白色。コヒョウモンモドキに似るが、本種は亜外縁の前翅に近いほうから3番目の褐色帯が途中で細くなる。♀は♂より大きく、翅表黒褐色部が広い。
出現期 年1回の発生。6月中旬から羽化を始め、下旬が最盛期。山地では7月上旬より出現し、8月まで見られる。4齢幼虫で越冬する。
生 態 草原・湿原に棲み、ヒョウモンモドキと混棲することがある。飛び方はゆるやか、アザミ類、ヒメジョオン、オカトラノオなどで吸蜜する。♂は湿地で吸水に集まる。♀は食草の葉裏に、数百個の卵塊をつくる。
食 草 オミナエシ科のオミナエシ、カノコソウなど。オトコエシも食べるとされる。
幼 虫 体長25mm。地色は黒褐色。胴部に棘をもつ。中齢までは集団で生活。次第に分散する。終齢は(8齢)は日中摂食する。
撮影者 岐阜県には棲息しておらず、本州西部(兵庫県西部、岡山県、広島県、鳥取県、島根県の中国山地周辺)に棲息する蝶ですが、飛騨に棲息する蝶の生態写真を中心に活動をされている鈴木俊文氏より提供頂きましたので掲載させて頂きました。
なお、岐阜県公式ホームページで紹介されている県内の蝶の写真は多くが鈴木さんの撮影によるものです。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社