ウラナミアカシジミ Japonica saepestriata

ウラナミアカシジミ
(岐阜市三田洞 2016.6. 4)

 
ウラナミアカシジミ
(岐阜市三田洞 2016.6. 4)


形 態 前翅長16〜23mm。表面は橙色。裏面は黄色で黒色条があり、後角は橙色。♂は翅表の外縁の黒帯が細く、♀は翅頂から外縁にかけて、幅広い黒帯をもつ。
出現期 年1回の発生。6月上旬から羽化を始め、寒冷地では7〜8月に見られる。アカシジミとの混棲地では、1週間羽化が遅い。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 平地、低山地のクヌギ・コナラなどの雑木林に強く依存する。日中は林縁や林内にいて、あまり飛ばない。クリの花で吸蜜したり、樹液を吸う。♂は夕方から活発に飛び回る。早朝や日中に飛ぶこともある。
食 樹 ブナ科のクヌギ、コナラ、アベマキなど。
 幼 虫  体長19mm。黄緑色で、背面に褐色の4対の突起がある。巣をつくるものが多い。
撮影手記 朝、5時に起き5時30分に家を出て、現地に6時10分くらいに到着。1週間前に来たときに見つけておいた雑木林に囲まれた下草の生えている開けた場所で探索を開始。先回は気配すらなかったので、今回もダメかもと思いながら辺りを見てみると何やら赤っぽいというか黄色っぽいチョウがフワフワと飛んでいるところを見つけた。もしやと思い草をかきわけ止まっている個体を確認すると翅裏に黒色条紋が鮮やかなウラナミアカシジミ。漸く撮影種を1種増やすことができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社