ウラクロシジミ Iratsume orsedice



ウラクロシジミ
(関ヶ原町 2017.7. 8)


 ウラクロシジミ
(関ヶ原町 2017.7. 8)

形 態 前翅長16〜19mm。裏面は褐色、亜外縁に黒色斑列、その内側に白色線条がある。後角は橙色。♂の翅表は銀白色、♀は外縁に幅広い黒帯をもち、基半部が青白色。
出現期 年1回の発生。5月下旬から羽化を始め、6月に多い。山地では7〜8月に見られる。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 落葉広葉樹林の林縁、林内に見られる。早朝にも少し活動し、日中はクリなどで吸密する。♂は夕方さかんに飛び回り、キラキラと翅表の銀白色を輝かせる。日没後まで活動する。
食 樹 マンサク科のマンサク、マルバマンサク。
幼 虫 体長16mm。黄緑色で、扁平なわらじ型。
 撮影手記 ウラミスジシジミを撮影する目的で昨年下見をしておいた関ヶ原のポイントへ出かけた。6時に現地に到着し、朝食をとった後、早々にコナラ、クリ、ブナ等の木を叩きながら探索を開始した。探し始めて10分くらいで銀白色の個体がヒラヒラと飛び出し近くの葉に止まった。良く見てみると未撮影のウラクロシジミだ。少々、擦れてはいるがなんとか、撮影をすることができた。その後、丹念に探してみたが、ウラミスジシジミは現れず、諦めて帰宅の途についた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社