ツマジロウラジャノメ ♂ Lasiommata deidamia



ツマジロウラジャノメ ♂
(中津川市 2017.9. 3)



シモツケソウの花に来たツマジロウラジャノメ ♂
(中津川市 2017.8.27)
 

ヒメジョオンの花に来たツマジロウラジャノメ ♂
(中津川市 2017.8.27)


形 態 前翅長24〜32mm。地色は黒褐色、前翅表に眼状紋が1つある。♂は前翅にうすい白色帯、♀は明瞭な太い白色帯をもつ。北海道産ではこの白帯が黄色、眼状紋のまわりも黄色の環になる。
出現期 寒冷地では年1回、7〜8月に見られる。低山地では年2〜3回、5月下旬〜9月に発生する。越冬態は3〜4齢幼虫。
生 態 露岩地や河原に棲み、崖の周辺をゆるやかに飛ぶ。クルマユリ、ヒヨドリバナで吸密する。
食 草 イネ科のヒメノガリヤスが主。
 幼 虫  体長30mm。地色は緑色、背線などが濃色。
撮影手記 昨年は羽化不全の個体しかいなかったので、綺麗な個体を撮影したいと考え中津川まで遠征した。6時20分頃に現地に着き、朝食をとりザックとカメラを持ち林道を歩いた。暫く歩くとゴイシシジミがチラチラと飛んでいたのでこれを撮影。ツマジロウラが出てきそうな岩肌を見ながら歩き、昨年、撮影をしたポイントに到着。早々に2頭のツマジロウラジャが吸水していたが直ぐに飛び立ち撮影できず、待っていると何度も崖に止まるが、なかなか、降りてきてくれない。1頭♂蝶がふわふわと降りてきたと思ったら気がつかなかったが、シモツケソウに吸蜜していた♀蝶にアタックすると簡単に交尾し崖下に飛んで行ってしまった。後悔先にたたずだが、良く草花を確認していたら綺麗な♀蝶を撮影出来たかも知れないと思いながら、粘り、なんとか、吸蜜にきた個体をとらえ無事に撮影をすることができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社