ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius



セイタカアワダチソウに吸蜜するツマグロヒョウモン(♂)
(坂祝町酒倉 2013.10.14)


セイタカアワダチソウに吸蜜するツマグロヒョウモン(♂)
(坂祝町酒倉 2013.10.14)

タンポポを吸蜜するツマグロヒョウモン(♂)
(海津郡海津町 2002.4.29)


形 態 前翅長27〜38mm。暖地性のヒョウモン類で、♂と♀で斑紋が異なる。後翅表の外縁が紫色にふちどられる。♀は前翅表の翅端が黒紫色、中に斜白帯をもつ。カバマダラに擬態するといわれる。裏面は前翅が橙色をおび、後翅は黄褐色の地色に緑色斑がある。
出現期 沖縄諸島以南では周年成虫が見られる。九州以北では、第1回目が2〜5月に羽化する。秋までに年4〜5回、発生を繰り返す。幼虫・蛹で越冬する。
生 態 市街地でも見られる。畑、河原、山地の草原など様々な環境に棲む。ヒャクニチソウ、コスモス、セイタカアワダチソウなどで吸蜜する。♂は山頂に集まり占有行動をとる。
食 草 スミレ科のスミレ、サンシキスミレなど。
幼 虫 体長45mm。地色は黒色、背中に橙赤色の太い縦縞があり、胴部には棘をもつ。
撮影手記 3枚目:
コムラサキの撮影とゴールデンウィークの家族サービスを目的に家族全員で海津町の木曽三川公園を訪れました。時期的には早かったようでコムラサキの撮影はできませんでした。この日、三川公園は大変な人出で蝶もあまり寄り付かなかったのですが、このツマグロヒョウモンは人を尻目に一生懸命タンポポの蜜を吸っていました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社