ツマグロキチョウ Eurema laeta

 
セイタカアワダチソウの花に吸蜜するツマグロキチョウ
(岐阜県某所 2013.10.27) 



キク科の花に吸蜜するツマグロキチョウ
(岐阜県某所 2013.10.27) 


形 態 前翅長16〜22mm。前翅端が黒色、秋型は翅頂がとがる。後裏面に褐色条がある。♀は地色が淡い。
出現期 成虫で越冬、年3〜4回の発生。
生 態 河原、草地に棲み、市街地にもいる。アザミ類、センダングサ類で吸蜜、♂は地上で吸水する。
食 草 マメ科のカワラケツメイ。
幼 虫 体長25mm。黄緑色で、体側に黄色線がある。
撮影手記 キタキチョウのように他の蝶の撮影の合間に写せるだろうと思っていたが、衰退が全国的に著しい蝶であることを知り、県内の昆虫を中心とした生き物の世界を紹介されている方から情報をいただき撮影に出かけた。現地につくとキタキチョウ、ツマグロヒョウモンやヒメアカタテハが迎えてくれた。しかし、ツマグロキチョウはいない。カワラケツメイのかわりに食草となっている帰化植物のアレチケツメイを探したが良く分からず。しばらく、待つとキチョウにしては少し小さいチョウが近くにとまった。眼をこらして良く見てみると2本の並行した黒条が明瞭なツマグロキチョウが現われた。飛び立たないうちに撮影しなければと逸る気持ちを抑えなんとか、落ち着いて数枚の写真を撮ることができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社