タテハモドキ Precis almana

羽化したばかりのタテハモドキ
(宮崎県 2003.10.12)

 
タテハモドキ
(八重山諸島 2016.11.22)

形 態 前翅長26〜36mm。翅表には大きな目玉模様があり、地色は橙黄色。高温期のものは、裏面が黄褐色、眼状紋がある。低温期の個体は、裏面が枯葉模様。
出現期 八重山諸島では周年見られる。九州では5〜10月にかけて、年3〜5回の発生。成虫で越冬する。
生 態 水田、休耕田、草地など開けた明るい場所に棲む。♂は地表や草の上にとまり、占有行動をとる。オギノツメ、イワダレソウで吸蜜、腐果で吸汁する。
食 草 クマツヅラ科のイワダレソウ、キツネノマゴ科のオギノツメ、ときにオオバコ科のオオバコなど
幼 虫 体長45mm。頭部の突起はアオタテハモドキより短い。胴部は黒褐色、背面に橙色斑をもつことがあり、棘がある。
撮影手記 オギノツメが自宅周辺になく、一時はどうなることかと心配しましたが、無事に「オオバコ」で飼育することができました。ただ、運悪く羽化シーンを撮影できなかったことが残念です。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社