タカネヒカゲ Oeneis norna

ハイマツに止まるタカネヒカゲ♂
(岐阜県某所)

 

岩に止まるタカネヒカゲ♂
(岐阜県某所)
 

ハイマツに止まるタカネヒカゲ♂
(岐阜県某所)

交尾中のタカネヒカゲ
(岐阜県某所)

風が吹きガレ場で横倒しになるタカネヒカゲ
(岐阜県某所)


形 態 前翅長20〜30mm。地色は黄褐色、後翅裏面は岩苔に似た模様。♂の前翅には、茶褐色の斜条(発香鱗)がある。♀にはこれがなく、翅型が丸い。
出現期 6月下旬より羽化、7月中〜下旬に多い。8月ごろまで見られる。1年目の冬は2〜3齢幼虫で越冬、2年目は終齢(5齢)幼虫で冬を越す。
生 態 高山帯の砂礫地、岩礫地に棲む。クロマメノキ、タカネツメクサなどで吸蜜したり、露を吸う。
食 草 カヤツリグサ科のイワスゲ、ヒメスゲ。
幼 虫 体長25mm。地色は黄褐色、赤褐色のものがある。
撮影手記 ミヤマモンキチョウとタカネヒカゲの撮影目的で当地を訪れた。運動不足の体力でこの蝶を撮影できるのかと不安ではあったが、必死の思いで2000m級の山を登り、やっとの思いで撮影することができた。当日は天候に恵まれ複数のタカネヒカゲを観察することができ、なんとか♂♀の個体の撮影をする事ができた。また、得意の横倒しポーズを取ってくれた瞬間は思わず微笑んでしまった。             
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社