スミナガシ Dichorragia nesimachus

吸蜜するスミナガシ
(揖斐川町 2015.5.23)


形 態 前翅長31〜44mm。翅表は青緑色、南西諸島産では藍色をおびる。裏面は黒緑色、白色の斑点模様がある。春型は小さく、白斑が発達する。
出現期 九州以北ではおもに年2回、5〜6月と7〜8月に出現する。暖地では、9〜10月にも見られる。八重山諸島では3〜10月に出現し、年4〜5回の発生。
生 態 樹林内とその周辺に棲み、♂は山頂など開けた場所で、占有行動をとる。クヌギ・アカメガシワの樹液、獣糞などで吸汁したり地上で吸水する。目にも止まらぬ速さで飛び、驚くと葉裏に翅を広げてとまる。
食 草 アワブキ科のアワブキ、ヤマビワ、ヤンバルアワブキ。
幼 虫 体長55mm。頭部に、1対の長い突起がある。胴部は濃緑色と緑白色の染め分けで尾端が突き出る。
撮影手記 クモガタヒョウモン狙いで揖斐川町へ、肝心なクモガタヒョウモンには合う事ができなかったが新鮮なスミナガシを見つけ撮影した。果物の汁なのか、樹液なのかよく分からないが何度か吸蜜にきていたので撮影がしやすかった。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社