シルビアシジミ Zizina otis

 

シルビアシジミ
(八重山諸島 2016.11.22)


形 態 前翅長8〜14mm。種子島以北のものは、裏面の小黒斑が大きく明瞭。それより南では黒点が小さい。前翅の中室には黒斑がなく、後翅の中心部の紋の内、2つ目の紋が内側に寄る。♂は翅表が青紫色。♀は黒褐色、低温期には基部に青色鱗が散布する。
分 布 本州(栃木県以南)、四国、九州(壱岐・対馬を含む)、南西諸島(種子島、宝島、奄美諸島〜八重山諸島)。暖地性で、本州では分布が限られる。
出現期 本州の暖地では、4月中旬から11月まで、年5〜6回の発生。幼虫で越冬する。
生 態 河原、草原、田畑の周辺、公園などに棲む。地表近くを活発に飛び、食草の花やセイタカアワダチソウなどで吸密する。♂は地上で吸水する。
食 草 マメ科のミヤコグサ、コマツナギ、ヤハズソウ、メドハギなど。
幼 虫 体長11mm。淡緑色のわらじ型。
撮影手記 昔は自宅の周辺にも棲息していた今は絶滅状態のシルビアシジミ。
ミヤコグサが自生している場所は見つけたものの、どこを探して見やはり見つからず。
お世話になっている高山の鈴木様が八重山に旅行され撮影された個体をお送り頂きましたので掲載させて頂きました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社