サトキマダラヒカゲ Neope goschkevitschii

サトキマダラヒカゲ
(山県市 2015.5.17)


形 態 前翅長26〜39mm。地色は黄褐色、黄色斑をもつ。一見ヒョウモンチョウ類(タテハチョウ科)に似るが、斑紋が異なる。ヤマキマダラヒカゲとはかつて同種とされ、区別が難しい。おもな相違点は、後翅裏面の基部にある3つの紋が直線状にならぶ。裏面の地色はヤマキマダラヒカゲより明るく、裏面後翅の下から2番目の眼状紋は小さく円型。翅表の下から2番目の黄色紋が発達する。前翅表の亜外縁下の黄色斑(一番下の黄色斑)の中に褐色点をもつ。
出現期 寒冷地では年1回、7〜8月に発生。一般に年2回、春型は5〜6月、夏型は7〜8月に見られる。越冬態は蛹。
生 態 平地から低山地の雑木林に棲む。クヌギなどの樹液を吸い、腐果にも集まる。樹幹によくとまり、夕方活発に飛ぶ。湿地で吸水する。
食 草 ササ科のメダケ、ネザサなど。
幼 虫 体長45mm。黄褐色で、胴部が太い。
撮影手記 クモガタヒョウモンの撮影で山県市を訪れた際に撮影しました。いつでも見られる種なのであまり、気にしていませんでしたが、撮影種を増やすため撮影しました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社