リュウキュウムラサキ Hypolimnas bolina

羽化したばかりのリュウキュウムラサキ♀
(奄美大島 2003.5.11)


形 態 前翅長40〜55mm。♂は表面の地色が黒褐色、前・後翅に青白色の金属光沢をもつ大きな斑紋がある。裏面は茶褐色。メスアカムラサキと似るが、裏面の色彩が異なる。♀は♂より大きく、外縁の白色斑が目立つ。そして多くの斑紋タイプがある。
出現期 6〜10月の台風の時期に飛来することが多い。
生 態 本州・四国でも記録がある。おもに九州、南西諸島、小笠原諸島で迷蝶として見られる。八重山諸島では春にも少数おり、一時的に世代を交替するようである。しかし、数が少ないので毎年台湾・フィリピン方面などから新たに飛来するものと考えられる。
食 草 ヒユ科のツルノゲイトウ、ヒルガオ科のサツマイモ、ゼニアオイなども食べる。
幼 虫 体長55mm。地色が黒色のものから褐色のものまで変異があり、胴体にたくさんの棘を持つ。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社