ルリタテハ Kaniska canace

 
コナラの樹液に来たルリタテハ
(岐阜市 2015.11.3)


コナラの樹液に来たルリタテハ
(岐阜市 2015.11.3)


シラカバの幹に止まるルリタテハ
(高山市 2015.9.12)

朽木で翅を休めるルリタテハ
(揖斐郡春日村 2002.3.10)


形 態 前翅長25〜44mm。翅表は青色をおびた黒褐色、前翅に白色斑があり前翅から後翅にかけて青色帯がある。裏面は茶褐色。♀は♂より大きく、青色帯が幅広い。
出現期 年2〜3回発生。夏型は6月から8月、秋型は9〜11月に見られる。
生 態 市街地から山地まで広く棲息する。♂は地表や葉表にとまって、占有行動をとる。飛び方は素早く、クヌギなどの樹液、腐果に集まり湿地で吸水する。
食 草 ユリ科のサルトリイバラが主。ホトトギス、オニユリなども食べる。
幼 虫 体長45mm。頭部は黒褐色、胴部は橙赤色と黒色の斑模様、黄色の棘をもつ。
撮影手記 【2015.11.3】
 来年のウラナミアカシジミ、アカシジミの撮影のために岐阜市のとある公園を
 訪れました。探索の途中、樹液の臭いがするコナラを見つけ、オオスズメバチ
 に混じって数頭のルリタテハが飛んでいました。樹液に寄って来たところを撮
 ろうと待ち構え、なんとか、撮影することができました。
 今回は、撮影した写真の中で一番鮮明に撮れたのではないかと思います。
【2015.9.12】
 アカセセリの撮影に亡き父と子供たちでキャンプした高山市の高原を訪れまし
 た。残念ながらアカセセリを撮影することは出来ませんでしたが、ルリタテハ
 がシラカバの幹に止まったので、望遠で撮影してみました。素早いので咄嗟に
 撮ったため鮮明な画像になりませんでした。
【2002.3.10】
 啓蟄も過ぎ、昨日に続き暖かな日に誘われルリタテハが何頭か空を舞っていま
 した。越冬成虫のためなのか、気温11度前後で敏捷に動けないのか意外に簡
 単に撮影できました。去年は撮影できず何とか今年はと思っていましたが、無
 事に撮影することができました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社