オオウラギンスジヒョウモン Argyronome ruslana



オオウラギンスジヒョウモン
(山県市 2013.9.22)



オオウラギンスジヒョウモン
(山県市 2013.9.22)

形 態 前翅長34〜43mm。ウラギンスジヒョウモンによく似ており、間違えやすい。本種は翅型が横長で、前翅外縁のくびれが大きい。後翅表の内側にあるジグザグ状の黒条が太く、1本につながる。♂の前翅表には3本の発香燐条がある。♀は♂より大きく、地色は黄色をおびる。
出現期 年1回の発生。6月中旬から羽化を始める。7〜8月は山地や寒冷地を除いてほとんど姿を消す。
生 態 飛び方は素早く、アザミ類、クガイソウ、オカトラノオ、リョウブなどでさかんに吸蜜する。秋に再び姿を見せ、低地にも飛来することがある。越冬態は卵または1齢幼虫。
食 草 スミレ科のタチツボスミレなど。
幼 虫 体長45mm。頭部は褐色、胴部は灰色。背面に2本、黄色の縦縞がある。
撮影手記 後翅の裏をななめに横切って、ジグサグに銀線が走る大形のヒョウモンチョウです。日当たりの良い場所をすばやく飛び回っていました。この日は、この蝶のほか、たくさんのメスグロヒョウモン、クジャクチョウ、ルリタテハ、アサギマダラを観察しました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社