オオミスジ Neptis alwina

アンズの葉で翅を休めるオオミスジ
(揖斐郡久瀬村 2002.8.16)


形 態 前翅長33〜34mm。コミスジに似るが、前翅端に白色斑があり、中室にある斜白線に切れ込みが入る。また、翅型が横長である。♂は後翅表の前縁に灰白色の性標がある。
出現期 年1回、6月から羽化を始め、8月まで。
生 態 プラムなどの果樹園、人家の庭に棲み、低山地から山地まで棲息域が広い。食樹の周辺を滑空、シシウドなどで吸蜜する。地上で吸水することもある。
食 草 バラ科のスモモ、ウメ、アンズなど。
幼 虫 体長35mm。頭部は茶褐色、胴部は緑色。胸部に3対、腹部に3対の突起をもつ。
撮影手記 オオミスジは、コミスジ等と同じように黒地に3本のすじが描かれたような翅を持つ蝶です。コミスジに比べ倍以上の大きさで、アンズの木の周辺をゆるやかに滑空するように飛んでいました。ミスジチョウはどれも良く似ていて撮影時は、ホシミスジかとも思ったのですが、前翅の先端に白い紋がありオオミスジと確信しました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社