オオチャバネセセリ Polytremis pellucida

笹の葉で翅を休めるオオチャバネセセリ
(山県市 2013.6.30)



アザミの花を吸蜜するオオチャバネセセリ
(山県市 2013.6.30)

形 態 前翅長16〜21mm。裏面は黄褐色、後翅の4つの白色斑が直線上に並ばない。翅表は茶褐色。♀は♂より大きく、白色斑が横長になる。
出現期 寒冷地では年1回、7〜8月に出現する。ふつう6〜10月にかけて、年2回の発生。暖地では3回目が羽化する。おもに1〜2齢幼虫で越冬する。
生 態 平地から山地の草地や林縁に棲み、市街地でも見られる。ウツボグサやアザミ類などで吸蜜、イチモンジセセリよりはいくぶん飛び方が遅い。
食 草 タケ科のアズマネザサ、ミヤコザサが主、イネ科のチガヤ、ススキ、イネなども食べる。
幼 虫 体長40mm。頭部は黄褐色、黒色のもようがある。
撮影手記 メスグロヒョウモンを撮影しようと山県市を訪れた。16日にそれらしい個体を確認したので期待して来たのだが、現われず。探索していたポイントに多くのオオチャバネセセリが飛翔していたので、未撮影種でもあったため撮影した。メスグロは残念ながら撮影できなかったので9月くらいに再度挑戦するつもりで帰宅した。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社