オナガシジミ Araragi enthea

オニグルミの葉に止まるオナガシジミ♀
(岐阜県郡上市 2020.7.14)

 

オニグルミの葉に止まるオナガシジミ
(岐阜県郡上市 2020.7.14)


形 態 前翅長13〜19mm。裏面の黒色斑がウスイロオナガシジミより大きい。翅表は黒褐色、前翅に黄白色斑がかすかに現れる。♀はやや色彩が淡い。
出現期 年1回、7月中旬から羽化、8月に多い。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 市街地から山地の渓流沿いにかけて棲む。地上や葉表で吸水する。♂はおもに夕方活動し、植樹の周辺を飛ぶ。
食 樹 クルミ科のオニグルミなど。
幼 虫 体長18mm。黄緑色で、黄色の斜帯もようがある。扁平なわらじ型。
撮影手記 昨年は天候に恵まれず、1頭も見つけることができず諦めた。その後、体調を崩し暫く蝶の探索をしなかったが、薬で通常の生活を保てるようになり、今年、還暦を迎えるので最後の挑戦という気持ちで当地を訪れた。オニグルミの木を何本も叩きながら探したが、1頭も降りてこないので、もうダメかと諦めかけていた時、1本のオニグルミから1頭だけだがオナガシジミが降りてきてくれた。逃げられないように慎重に撮影し何とか満足のいく写真を撮ることができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社