オナガアゲハ Papilio macilentus

クサギの花に吸蜜に来たオナガアゲハ
(郡上郡和良村 2003.8.24)

雨水を吸水するオナガアゲハ
(揖斐郡春日村 2004.5.15)

カラスアゲハとオナガアゲハ
(郡上郡和良村 2003.8.24)


形 態 前翅長47〜68mm。地色は黒褐色、♂は後翅表の前縁に、黄白色の性標がある。♀は地色が淡く、後翅の赤色斑が大きい。クロアゲハとよく似ており、混生することがある。本種は尾状突起が長く、やや内側に曲がる。前後翅とも翅型が細長い。♀はジャコウアゲハの♂とも似るが、本種は胴体が黒い。
出現期 通常4〜9月にかけて、年2回の発生。寒冷地では年1回、6〜7月に出現する。越冬態は蛹。
生 態 ♂は山地の渓流沿いに蝶道をつくり、湿地で吸水する。ツツジ類、クルマユリなどで吸蜜する。
食 草 北海道ではツルシキミ、本州ではコクサギが主で、サンショウ、カラスザンショウも食べる。
幼 虫 体長45mm。緑色で斜めの黒帯がある。
撮影手記 和良村と八幡町を結ぶ国道256号線沿いにクサギの木があり、4頭のオナガアゲハと2頭のカラスアゲハが乱舞していました。国道だけあって車の通りが激しかったのですが、父と子供たちが協力してくれたお陰で、撮影には苦労しましたが、なんとか、撮影できました。6頭ものアゲハが乱舞する様子は見ごたえがあり、気分を癒してくれました。オナガアゲハだけを撮影するつもりでシャッターを切ったのですが、カラスアゲハも一緒に撮影してしまいました。(2003年8月24日)
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社