モンシロチョウ Pieris rapae |
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イヌタデの花に吸蜜するモンシロチョウ |
形 態 | 前翅長20〜30mm。よく知られている種ではあるが、スジグロシロチョウなどに似た種がいるので、同定には注意が必要。前翅表に2つ、後翅表に1つの黒紋があり、春型では後者の紋がうすくなる。翅脈は白色、外縁に黒斑をもたない。♀は♂より前翅基部が黒い。 |
出現期 | 本州中部では3月20日ごろから羽化を始め、11月まで6〜7回発生を繰り返す。寒冷地では4〜10月にかけて、年3〜4回。南西諸島では高温期に数が少ない。蛹で越冬する。 |
生 態 | キャベツ、ダイコン畑あるいは庭園などでたくさん見られる。日当たりの良い開けた場所に棲み、耕作地が広がるとともに本種も分布を拡げた。春はアブラナ、ダイコン、タンポポ類、夏はヒャクニチソウ、アザミ類、秋にはコスモス、センダングサ類、セイタカアワダチソウなどの花で吸蜜する。♂は湿地で吸水することもある。 |
食 草 | 主にアブラナ科植物を食べ、キャベツ、ダイコン、カブラなどの害虫として有名。ワサビ、アブラナのほか、イヌガラシ、タネツケバナなどの雑草も食草とする。フウチョウソウ科のセイヨウフウチョウソウ(栽培種)も食べることがある。 |
幼 虫 | 卵は乳白色の紡錘型で、高さ0.8mm。幼虫は体長30mm、黄緑色のアオムシ。蛹は頭部に突起をもち、体長22mm。地色は緑色や褐色である。 |
撮影手記 | 一般的にはギフチョウよりも春のイメージキャラクタとして愛されるモンシロチョウ。一方ではキャベツやダイコン畑の害虫として悪名高い蝶ですが、草むらでヒラヒラ飛ぶ様子はとても愛らしいものです。 |