ミヤマシジミ Lycaeides argyrognomon

翅を休めるミヤマシジミ(♂)
(岐阜県某所)



吸水するミヤマシジミ(♂)
(岐阜県某所)
 

翅を休めるミヤマシジミ(♂)
(岐阜県某所)


形 態 前翅長12〜16mm。裏面はヒメシジミに似るが、地色が褐色をおび亜外縁の赤橙色斑が発達する。後翅ではその外側に青色鱗が明瞭に出る。小黒点は大きく、前翅の5つめの黒点が横長。♂の翅表は青紫色、ヒメシジミより紫色をおびる。外縁の黒帯はせまい。♀は翅表が褐色、たいてい青色鱗がまじる。
出現期 多化性で、低地では5〜11月にかけて、年4〜5回の発生。寒冷地では年2回、6〜9月に出現する。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 河原、草原、田畑の周辺などに棲む。地表低くをゆるやかに飛び、コマツナギやクサフジなどで吸蜜する。♂は地上で吸水する。
食 草 マメ科のコマツナギ。
幼 虫 体長13mm。緑色で背線が濃色。アリが来集する。
撮影手記 日頃からお世話になっているTさんの情報を基に本種を目的に当地を訪れた。7時ごろ頃に現地に到着し、暫く探索したところで1頭の♂蝶を発見。ただ、撮影しにくい場所に止まっていたため、遠目にしか撮影できず。その後、気温の上昇とともに複数のミヤマシジミが飛翔し始め、じっくりと観察しながら撮影を無事に終えることができた。この日は1頭も♀蝶が飛んでおらず、撮影が出来なかったのが残念であったが、満足のいく鮮明な♂蝶の写真が撮れたため充実した気分で帰宅の途についた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社