ミヤマモンキチョウ Colias palaeno



ミヤマダイコン草に吸蜜するミヤマモンキチョウ(♂)
(常念岳 2014.7.26)

さつき科の花を吸蜜するミヤマモンキチョウ(♂)
(岐阜県某所 2008.7.19)

笹の葉の朝露を吸水するミヤマモンキチョウ(♂)
(岐阜県某所 2008.7.19)


形 態 前翅長22〜28mm。♂は黄色、♀は白色、日本では♂のような黄色タイプの♀の記録(ヨーロッパなどでは、黄色タイプの♀がいる。)がない。外縁に沿って幅広い黒帯があり、縁毛の桃色が目立つ。
出現期 年1回の発生で、6月下旬から羽化を始め、7〜8月に見られる。おもに3齢幼虫で越冬する。
生 態 早朝から活動し、気温の変化に対して敏感に反応する。ミヤマアキノキリンソウ、マルバダケブキなどで吸蜜する。
食 草 ツツジ科のクロマメノキ。
幼 虫 体長30mm。濃緑色で体側の黄色線が幅広い。
撮影手記 【2008年7月19日】
昨年は体力の限界を感じ諦めたミヤマモンキチョウの撮影に再度訪れた。3時間程でクロマメノキが自生している場所に到着したが、個体を一頭も見ることができなかった。さらに高度を上げ、標高2000m地点に達すると複数のミヤマモンキが飛翔していた。標高によって棲息域がこれほど明確に分かれているとは、いい経験になった。

【2014年7月26日】
会社の後輩が常念岳に登り、綺麗なミヤマモンキチョウの写真を撮影してきてくれた。自分の撮影した個体よりも構図も良く鮮明な写真なので後輩に断り掲載することにした。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社