ミヤマカラスシジミ Strymonidia mera



ミヤマカラスシジミ
(岐阜県某所)



ミヤマカラスシジミ
(岐阜県某所)


形 態 前翅長14〜21mm。大きさには変異がある。後翅裏面の中央部にある細い白条は破線状で、外縁に並行。カラスシジミのようにW字型にはならない。♂には前翅表に、灰白色の性標がある。
出現期 年1回の発生。7月中〜下旬に羽化、8月にも見られる。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 落葉広葉樹林に棲み、中部地方では亜高山帯まで見られる。日中は、ヒヨドリバナ、シシウドなどで吸蜜し、夕方活発に飛び回る。♂は占有行動をとる。
食 草 クロウメモドキ科のエゾノクロウメモドキ、クロウメモドキ、クロツバラなど。
 幼 虫  体長15mm。緑色のわらじ型。
撮影手記 8月にも見られるとのことで当地を訪れたが、今年は発生が早かったせいか、擦れたこの1頭だけしかみることができなかった。来年は新鮮な個体を撮影したいと思いながら帰宅した。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社