メスカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus

 

メスアカミドリシジミ
(根尾村 2021.6.26)
 

メスアカミドリシジミ
(根尾村 2021.6.26)
 

メスアカミドリシジミ
(根尾村 2021.6.26)


形 態 前翅長18〜24mm。裏面の白色をおびた茶褐色。中央の白色条は太く明瞭、中室にも白色線がある。後角の赤橙色が発達する。♂は翅表が金緑色に輝き、外縁の黒帯はアイノミドリシジミより太い。♀の翅表は黒褐色、A型が多い。北海道産の橙色斑がもっとも大きく、西へ行くほど紋が小さくなるとされるが、同じ地域でも変異がある。和名は♀の斑紋に因む。後翅表後角にも、橙色斑をもつ個体がある。橙色斑が大きいものでは、裏面から橙色部が透けて見える。
出現期 年1回の発生、6月中旬より羽化を始め、7月下旬に多い。山地や寒冷地では7月に現れる。卵(卵内初齢幼虫)で越冬する。
生 態 おもに渓流沿いの落葉樹林に棲み、寒冷地では市街地の公園にも見られる。日中活動し、正午ごろに飛ぶ個体が多い。♂は日当たりの良い林縁の葉上にとまり、占有行動をとる。♀は♂のように活発に飛ばず、林内の湿地で吸水したり、産卵行動をとる。クリ、ハシドイの花で吸密することがある。
食 草 バラ科のヤマザクラ、シウリザクラなどの多くのサクラ類。植栽されたソメイヨシノで発生することもある。まれにブナ科のミズナラ、カバノキ科のアカシデを食べる。
幼 虫 体長18mm。黄色で、気門以外に目立つ斑紋はない。若齢は花や蕾を食べることもあり、若葉では葉裏に静止して、点々と穴をあけるように食べる。新芽についていると目立たないが、葉が緑色になれば、幼虫がよく目立つようになる。
撮影手記 早朝、4時に自宅を出発し現地に7時頃に到着。朝食を取り機能性ディスペプシアという胃の神経が正常に機能しない病気のための薬を飲み、ヤマザクラを棒で軽く叩きながらメスアカミドリシジミが飛び出すことを願いながら林道を歩く事、30分ほどで1頭のメスアカミドリが飛び出し低い位置に止まってくれた為、無事に撮影をすることができた。天候が余り良くなかったので残念だが撮影できたので、まあ良しと思い帰宅した。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社