クロシジミ Niphanda fusca |
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クロシジミ |
形 態 | 前翅長17〜23mm。裏面は灰白色、褐色をおびる。黒点が大きく、とくに基半部の黒斑が発達する。♂の翅表は暗紫色に鈍く光る。♀は全面が黒褐色の型と、基半部に白斑が発達するものがある。♀のほうがたいてい大きい。 |
出現期 | 年1回、6月下旬から羽化を始め、8月にも見られる。亜終齢(4齢)幼虫で越冬するとされる。 |
生 態 | 雑木林の周辺、落葉樹やマツの疎林、草地に棲む。ヒメジョオンでよく吸蜜する。♀はあまり活発に飛び回らない。♂は午前中はほとんど飛ばず、午後から夕方にかけて草の上や林縁を敏速に飛ぶ。このころ交尾することが多い。♀はアブラムシ類の多い草の茎、葉上、木の枝や葉に産卵する。卵塊をつくることもある。 |
食 餌 | 若齢幼虫はアブラムシの分泌物をなめ、自身が蜜を分泌するようになるとアリからも食餌を与えられる(2齢以降)。そして、クロオオアリによってその巣に運ばれる。ゴマシジミ類と異なり、自身はアリの幼虫を食べることなく、アリから口うつしで食餌を与えられる。また、アリはクロシジミの幼虫が分泌する蜜を吸う。10月ごろに4齢になると、越冬に入る。翌年4月ごろより越冬よりさめて、1回脱皮して終齢(5齢)になる。2回脱皮するものは、おそらく6齢と推定される。老熟すると巣の入口付近に上がってくる。 |
幼 虫 | 体長19〜23mm。若齢は赤褐色、次第に淡色になるが、老熟しても淡紅色をおびる。体の後方に蜜腺と1対の伸縮突起をもつ。 |
備 考 | 日ごろよりお世話になっている。今日も山へ行こうの戸刈さんのご好意により、2005年に岐阜県で撮影された本種の写真を掲載させて頂きました。 |