クロコノマチョウ Melanitis phedima



クロコノマチョウ
(山県市 2015.10.18)

クロコノマチョウ
(山県市 2015.10.18)



クロコノマチョウの終齢幼虫
(明智町 2016.7.30)


クロコノマチョウ
(岐阜市 金華山 2016.10.15)


形 態 前翅長32〜45mm。前翅は角ばり、後翅の一部が突き出て尾状突起のようになる。♂は地色が黒褐色、夏型は小型で、前翅表の眼状紋は小さい。♀は地色が黄褐色、♂より大きく、外縁の突き出し方が著しい。ウスイロコノマチョウに較べ、裏面の眼状紋は一般的に小さい。前翅表の2つめの眼状紋の中にある白点が外側にずれる。
出現期 秋型の成虫で冬を越し、ほぼ周年見られる。ふつう年2〜3回の発生。
生 態 照葉樹林内に棲み、林縁や道路にも出てくる。日中はあまり飛ばず、夕方活発に飛び回る。クヌギなどの樹液、イチジク、カキの実などで吸汁する。
食 草 イネ科のススキ、ジュズダマ、ヨシなど。
幼 虫 体長50mm。黄緑色で、頭部に長い突起が1対ある。ウスイロコノマチョウより胴部が太く、大きい。
撮影手記 【2015年10月18日】
2015年の締め括りとして、クロコノマチョウの撮影に9月下旬から探し初め、何とかこの日に撮影を終えることができました。このポイントでは、写真の1頭しか見つけることができませんでした。身近な蝶ですが、以外に数が少ないのではないかと思いながら帰宅しました。上の2枚の写真ですが、光の加減で違う個体に見えますが、同一個体です。

【2016年7月30日】
クロヒカゲモドキの撮影に当地を訪れた際、日頃からお世話になっている方の案内で葦にいる幼虫を撮影した。残念ながら本命のクロヒカゲモドキには出会うことができなかった。


【2016年10月15日】
絶好の行楽日和となったので、嫁さんと2匹の犬を連れて金華山を登りました。頂上でみたらし団子を食べ、岐阜城を見ながら暫し休憩を取り、その下山途中で偶然、飛来したクロコノマチョウを撮影しました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社