クロヒカゲモドキ Lethe marginalis



クロヒカゲモドキ
(岐阜県某所)



クロヒカゲモドキ
(岐阜県某所)


形 態 前翅長29〜36mm。ヒカゲチョウ、クロヒカゲによく似る。本種は、後翅の外縁が丸みをおびる。前翅裏面の眼状紋はふつう3個。一番下の紋がもっとも大きい。
出現期 年1回の発生。6月下旬から現れ、7〜8月に多い。♀は9月にも見られる。4〜5齢幼虫で越冬する。
生 態 クヌギ、コナラの雑木林に棲み、その樹液によく集まる。腐果、動物の排泄物にも来る。飛び方は近似種よりやや遅いが、曇天の日や夕方には活発に飛ぶ。
食 草 イネ科のアシボソ、チヂミザサ、ススキなど。
 幼 虫 体長50mm。地色は黄緑色。
撮影日記 ハヤシミドリシジミ、クロミドリシジミの撮影を目的に当地を訪れた。アベマキやカシワの木を叩きながら飛び出してくることを期待して何度も繰り返したが、天候もあまり良くなく疲れたので、木陰で休み水分補給をしていると明らかにジャノメチョウらしきものがフワフワと飛んできて近くの草に止まった。何だ?っと見てみると絶滅状態のクロヒカゲモドキではないか、そっと、近寄りカメラを個体に向けて撮影しようとしたが、ドキドキし手が震えるため、心の中で落ち着け、落ち着けと思いながら逃げられないように手の震えを押さえながら撮影をすることができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社