クロヒカゲ Lethe diana

日光浴をするクロヒカゲ
(恵那市 2015.6.6)

笹の葉の上で翅を休めるクロヒカゲ
(恵那市 2015.6.6)

 

切り株で翅を休めるクロヒカゲ
(恵那市 2015.6.6)

形 態 前翅長23〜33mm。クロヒカゲモドキに比べたいてい小型、♂は地色が黒褐色、♀は茶褐色。♂は前翅裏面の後縁に、黒色の毛束があり、後翅表の前縁下に性斑をもつ。ヒカゲチョウより、裏面の地色が暗く、前翅裏面の斜白帯が眼状紋の近いところにある。
出現期 暖地では5〜9月にかけて年3回の発生。寒冷地では年1〜2回になる。越冬態は2〜4齢幼虫。
生 態 平地の雑木林から亜高山帯まで広く分布する。林縁を活発に飛び、♂は占有行動をとる。クヌギの樹液、腐果に集まる。地上で吸水したり、花にも来る。
食 草 タケ科のネザサ、チシマザサなどのササ属。
幼 虫 体長35mm。地色は褐色と緑色のものがある。
撮影手記 別の蝶の撮影目的で当地を訪れたが残念ながら空振り。いたのはクロヒカゲとオオシオカラトンボくらいであったが、クロヒカゲの綺麗な写真が撮影できた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社