クジャクチョウ Inachis io

真っ赤な地に青と紫の金属光沢を持つ眼状紋が特徴的なクジャクチョウ
(大野郡高根村子の原高原 2001.9.17)

マツムシソウに吸蜜に来たクジャクチョウ
(大野郡高根村 2001.9.17)

イオ(美しい女神)の名にふさわしい
(大野郡高根村 2001.9.17)

イラクサを食べるクジャクチョウの幼虫
(大野郡高根村 2012.6.24)
 


形 態 前翅長26〜32mm。翅表は赤褐色。前・後翅に大きな青白色の目玉模様をもつ。裏面は黒褐色。
出現期 ふつう年2回の発生。1回目は6月下旬〜7月に羽化、2回目は8月下旬〜9月に見られる。年1回の発生に終わることもある。成虫で越冬する。
生 態 本州では山地性、県内では、飛騨方面で見られる。成虫は高山帯にも飛来する。ヒヨドリバナ、アザミ類、マツムシソウなどで吸蜜(写真はマツムシソウ)、腐果にも集まる。飛び方は素早い。
食 草 イラクサ科のホソバイラクサ、エゾイラクサ。クワ科のカラハナソウ。
幼 虫 体長50mm。黒色のビロード状、棘をもつ。
撮影手記 父はアマゴ釣り、私は蝶の撮影の目的で高根村を訪れた際に撮影をしました。朝日村の継子岳でも観察できたのですが、やはり、子の原にはマツムシソウが群生しているため、クジャクチョウを何頭も観察することができました。(2001年9月17日)
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社