コツバメ Callophrys ferrea

笹の葉で翅を休めるコツバメ
(山県郡伊自良村 2004.4.10)


形 態 前翅長11〜16mm。後翅の下端が突き出る。裏面は茶褐色で、基部が淡い。翅表の基半部は青色。外縁に幅広い黒褐色帯がある。♂は前翅の前縁に、黄褐色の性標をもつ。♀は♂より大きく、青色部が広い。
出現期 年1回、暖地では3月下旬から4月に羽化、寒冷地では5〜6月に見られる。蛹で越冬する。
生 態 雑木林の周辺に棲み、林縁を敏速に飛ぶ。♂は占有行動をとる。フキノトウやキブシなどで吸蜜、地上でよく吸水する。
食 草 ツツジ科のアセビ、ツツジ類、バラ科のサクラ類、シモツケ類、スイカズラ科のガマズミなど。花、果実、若葉を食べる。
幼 虫 体長16mm。細長いわらじ型。緑色や紅緑色。
撮影手記 トラフシジミと一緒にコツバメが多数飛びまわっており、ついでにと言っては彼らに申し訳ないのですが、撮影しました。とても、敏速に飛ぶ蝶なのですが、以外と簡単に撮影させてくれました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社