コムラサキ Apatura metis Freyer

地面で吸水するコムラサキ♂
(吉城郡上宝村 2006.7.30)

ヤナギの樹液を吸蜜するコムラサキ♂
(海津郡海津町 2002.8.17)

コムラサキの越冬幼虫
(郡上郡大和村 2004.1. 4)

木曽川の河川敷で見つけたコムラサキの幼虫
(海津郡海津町 2004.4.18)

ヤナギの幹で越冬するコムラサキの幼虫
(郡上郡大和村 2004.1. 4)


形 態 前翅長30〜42mm。中型で裏面の地色は橙褐色、淡色の帯がある。翅表は地色が茶褐色のものと黒褐色の2型があり、遺伝型とされる。♂は紫色の金属光沢を持ち、♀にはない。黒褐色はクロコムラサキの別名があり、分布が限られる。県内では、神岡・上宝方面でみられる。
出現期 年2〜3回発生。5月下旬から10月にかけて見られる。
生 態 市街地でも見られ、河川敷などのヤナギ類の生えるところに棲む。食樹の周りを敏速に飛び、ヤナギ類、クヌギの樹液を吸う。
食 草 ヤナギ科のコゴメヤナギ、シダレヤナギなど多くのヤナギ類を食べる。
幼 虫 体長40mm。緑色で頭部に1対の突起、胴部に1対の突起を持つ。
撮影手記 【2006.7.30】
オオムラサキに比べ、はるかに小型で、はつらつと飛ぶ蝶です。翅の輝きはイマイチですが、非常に鮮明な絵になったので、写真を変更しました。この日は、何頭ものコムラサキが辺りを乱舞しており、何度も撮影をし直し、綺麗な1枚の写真を撮る事ができました。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社