コミスジ Neptis sappho

 

コミスジ
(高山市 2006.5.22)

朽木で翅を休めるコミスジ
(揖斐郡春日村地蔵 2002.5. 3)


形 態 前翅長22〜30mm。地色は黒褐色、翅を開いてとまると、3本の白色横帯に見える。裏面の地色は茶褐色(チョコレート色)。♂は後翅表の前縁に灰白色の性標がある。♀は♂よりやや大きい。
出現期 年2〜3回の発生、4月末から羽化、9〜10月まで見られる。寒冷地では、年1回の場合もある。終齢(5齢)幼虫で冬を越す。
生 態 低山地の林縁に棲み、市街地にもいる。滑空とはばたきを繰り返して林間を飛び、葉上に翅を開いてとまる。クリ、イタドリなどで吸蜜、獣糞、腐果で吸汁したり地上で吸水する。
食 草 マメ科のクズ、フジ、ニセアカシアなど。
幼 虫 体長30mm。地色は褐色や灰褐色。背面に4対の突起をもつ。葉の中脈を残して食べる。
撮影手記 ウスバシロチョウの撮影を終えて茶畑を歩いていると踊っているように軽やかに飛ぶコミスジを見つけました。白と黒のコントラストが綺麗な蝶で飛び方がとても印象的でした。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社