コヒョウモンモドキ Mellicta britomartis

クガイソウの花に吸蜜するコヒョウモンモドキ(♀)
(岐阜県某所)



形 態 前翅長18〜27mm。ヒョウモンモドキより、小型、後翅裏面の亜外縁にある褐色帯は、太さが変わらない。♀は♂より大きく、地色が淡い。翅表の黒褐色部は発達する。
出現期 年1回の発生。6月下旬から羽化、7月が最盛期になる。亜高山帯では8月にも見られる。4齢幼虫で越冬する。
生 態 林縁やその周辺の草地に棲む。カラマツの植林地、湿原などにも見られる。ゆるやかに飛び、クガイソウ、アザミ類、オカトラノオで吸蜜する。湿地で吸水したり、獣糞・動物の死体で吸汁する。食草の葉裏に百個以上まとめて産卵する。
食 草 ゴマノハグサ科のクガイソウ、キク科のオトコヨモギ、オオバコ科のオオバコなど。
幼 虫 体長25mm。地色は黒褐色、背面に橙色の縦縞が2列ある。側面と棘は白色。
撮影手記 当地の草原には、クガイソウやトラノオ等の花が咲き乱れており、コヒョウモンモドキやウラギンヒョウモンなどヒョウモン類の蝶が吸蜜にきていました。しかし、ヒョウモン蝶はどれも良く似ていて見分けるのには苦労をします。。。ただの勉強不足かも知れませんが。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社