キマダラルリツバメ Spindasis takanonis



ヒメジョオンの花に吸蜜に来たキマダラルリツバメ
(郡上市 2017.6.24)

 

キマダラルリツバメ
(郡上市 2015.6.20)
写真提供:平井 覚氏「超蝶
 

ヒメジョオンの花に吸蜜に来たキマダラルリツバメ
(郡上市 2017.6.24)

形 態 前翅長12〜18mm。後翅に尾状突起を2本もち、裏面の地色は黄白色、黒褐色の縦縞もようがある。後角は橙色。♂の翅表は青紫色の金属光沢があり、その斑紋の大きさには変異がある。♀は黒褐色。
出現期 年1回の発生。6月中旬より羽化を始め、同下旬が最盛期。7月にも羽化するところがある。発生期は短い。亜終齢(6齢)〜終齢(7齢)幼虫で越冬する。
生 態 寺社・公園のサクラ並木、クリ・キリ・クワ畑、アカマツ林、雑木林に棲む。日中はあまり活動せず、ときおりヒメジョオンなどで吸密するぐらい。午後3時をすぎると、♂は樹上で占有行動をとり、敏速に飛び回る。このとき交尾が成立することが多い。卵はサクラ、キリなどの樹幹に1個ずつ産まれる。
食 餌 植物食は摂らず、孵化後すぐにハリブトシリアゲアリの巣に入る。またはアリによって運び込まれる。巣の中では、アリから口うつしで餌をもらう。幼虫には蜜腺があり、刺激を受けると蜜を分泌し、アリはこの蜜を吸う。これらのことから、アリとの共同生活が成り立つように思えるが、アリにとって、幼虫は緊急食糧というのが、一般的な見解である。飼育すれば鱗翅類の幼虫やトンボなどを食べ、肉食性を示す。
幼 虫 体長15mm。地色は茶褐色、尾端付近に蜜腺と、1対の伸縮突起をもつ。蛹化が近くなると、アリの巣を出て、樹幹に出てくることがある。幼虫は数頭かたまっていることが多い。
 撮影手記 昨年は天候に恵まれず撮影を断念したキマルリに再挑戦した。10時ごろに現地に到着しポイントを探索するも午前中はベニシジミとモンシロチョウのみ。昼ごはんを車の中で済ませ別のポイントへ。桜の下にヒメジョオンが生えていてキマルリが寄りそうな場所。期待しながら丹念にヒメジョオンを探していると吸蜜にきたキマルリを運よく見つけることができた。しかし、初めて実物を目の前にして手が震えるのと、川風が吹いてヒメジョオンが揺れるため、鮮明な写真をなかなか撮ることができず。暫く、止まっていてくれたため、なんとか、落ち着いて撮影することができた。
参考文献: 検索入門 チョウ@ 渡辺康之 著 HOIKUSHA 保育社